もりぐち健康ねっと

松下記念病院 院長 山根先生×もりぐち健康ねっと【対談企画 】

time 2017/11/04

松下記念病院 院長 山根先生×もりぐち健康ねっと【対談企画 】

編集部の木村です。

今回は松下記念病院の院長 山根 哲郎先生『地域医療の現状や問題、またその中での松下記念病院の取り組み』について編集長の大嶋が対談を行いました。

読者の方の中には実際に松下記念病院にて受診された事が有る方も多いのではないでしょうか。

守口市だけではなく守口市を中心とした広い範囲の地域医療に貢献される松下記念病院がどのような取り組みをされているか等、気になる事を聞いてきました!

この記事の目次

それでは早速対談内容に移りましょう。

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松下記念病院の地域における位置づけは?

松下記念病院の院長 山根先生

もりぐち健康ねっと編集長山根院長、本日は宜しくお願いいたします。まず初めに松下記念病院の地域医療に対する取り組みをお伺いしたいと思います。松下記念病院としては地域医療への取り組みに対してどのようにお考えですか?
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生よろしくお願いします。具体的な取り組みの前に、松下記念病院の地域医療の背景をお話すると、松下記念病院の名前の由来となっている松下幸之助さんが実は40年以上前に商売心得帖という本を書かれており、その中で地域医療の先駆けについて書いておられます。彼は商売を行う上で、百貨店と小売店は棲み分けを行いながら、その利用用途を利用者も使い分けを行っていくべきであり、それは医療にも当てはまるという事を話しています。つまり、地域医療連携においては診療所と病院で連携をとり、地域の医療に貢献すべきであるとしています。そのような背景を持ちながら、我々としては地域に求められる事を行うことも目的の一つであると考えています。
もりぐち健康ねっと編集長地域に求められる事と言いますと、やはり最新の医療でしょうか?

地域に求められる存在

松下記念病院の院長 山根 哲郎先生確かに現在は医療も高度なものが増えており、それを提供し続ける事も大切ではありますが、地域に求められる事を行うという中では、一点に集中しすぎると他方で足りない部分が出てくる可能性もあります。例えば今であると、急性期の病気以外の事でも取り組みたい事は多くあります。ただ、病床数が限られる中で多方面に対応することは困難ですし、またその面では療養型の病院やリハビリを行っておられる病院と連携を取りながら対応しています。昨今では在宅診療や訪問診療も増加しているため、直接ご自宅へ帰られる方も増えています。それも一つの連携であると考えています。そういう意味では地域の病院とクリニックとが連携を取りながら広く地域のニーズに応える存在であると考えています。
もりぐち健康ねっと編集長地域に求められる幅広いニーズに応えるということは非常に重要な存在ですね。幅広くと言いますとやはり受け入れの間口が広いということでしょうか。
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生今までは医療連携センターがあったのですが、2年ほど前から発展的解消を行い、患者支援連携センターというものを立ち上げ、入院される際から治療方法、費用、期間、そして退院後の具体的なケアという最初から最後までをサポートする体制をとっています。それを行うことで不必要に治療や入院期間を長期化させず、効率よく医療を提供することを可能としています。これに関しては我々が考える“守口市の”病院としての機能という意味でやるべきことであると考えています。
もりぐち健康ねっと編集長ということは、基本的に患者さんは松下記念病院に入ればそこで治療を終えるということになりますか?
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生地域医療という言葉には多くの意味を含んでいると考えており、診療所の先生方とのやりとり、一般の患者さんを広く受け入れることにより入り口となり、正しい振り分けを行うことも地域医療の一つであると考えています。
もりぐち健康ねっと編集長確かに自宅に帰ることを望む方も多数いらっしゃいますし、かかりつけ医に見てもらいたいなどニーズは様々ですし、それを適切に指導、管理していただけることは地域の医療連携がうまく取れていない事には難しいかもしれませんね。
その役割を松下記念病院が担うというのは何か承認等はあるのでしょうか。

松下記念病院の院長 山根先生

守口市の地域医療の中での松下記念病院とは

松下記念病院の院長 山根 哲郎先生松下記念病院は地域医療支援病院の承認を受けています。この地域医療支援病院とは要するに、他の医療機関からの紹介を基準の割合以上に迎え入れること、また直接松下記念病院に外来として来られた患者さんや治療が終わった方も含め、ずっと松下記念病院に留めず、適切に振り分ける一定の基準を超える必要があります。これもまた地域の病院としての存在価値であると考えています。またそれだけではなく、救急医療に対してももちろん力を入れています。また他方で、地域医療に対して松下記念病院の目的として、地域全体の医療レベルを向上させることもあります。それは、医師はもちろん、看護師さん、薬剤師さん等医療従事者、そして住民の方も医療に対して啓蒙され、正しい医療の知識を付けていただくことを意味しています。その面では松下記念病院は市民公開講座の開催やオープンホスピタルの開催を行い、啓蒙活動にも努めています。このような目的をもって松下記念病院は地域医療に対して活動しています。
もりぐち健康ねっと編集長当初、松下記念病院という名前を聞いただけでは最先端の医療のみを行っておられるような印象を持っていましたが、実際にはそれだけでなく、地域の病院としての橋渡し役、また受け入れ体制を持っておられるということを知ることが出来ました。

松下記念病院の院長 山根先生

ハード面での整備

松下記念病院の院長 山根 哲郎先生ただ、以前、松下記念病院は立地として少し便の悪い点を指摘されることも多く、地域医療への貢献として物足りないという感覚もありました。そこで守口市・門真市から送迎バスを走らせることにし、3年ほど前から運行を開始しました。病院のバスもお子さんから手を振っていただける姿を見ると嬉しいですね。先日、通勤の際にお子さんが『ホスピーバス!ホスピーバス!』と言って手を振っておられました。

松下記念病院の送迎バスとホスピーくん

←送迎バス | ホスピーくん→

もりぐち健康ねっと編集長今後、長期的な目で地域医療に対して松下記念病院の動きというのはどのような将来を描いておられますか?

松下記念病院の院長 山根先生

20年、30年後の未来と展望

松下記念病院の院長 山根 哲郎先生やはり、もっともっと地域に開かれた病院となる事です。もちろん健康保険組合という組織の下で活動している面で制約はありますが、その中で地域の先生方の負担を少しでも軽く出来ればと考えています。その第一段階として現在は救急を多く迎えることを始めています。ただ、広く開かれた病院となるという目標に対してその体制がまだ充分とは言えない状況です。現時点では病床数に対し多くの医師がいますが、今後さらに開かれた病院を目指す上では、同時に松下記念病院の院内の体制整備も必要となっていくと思います。
もりぐち健康ねっと編集長やはりそれは業界として医師不足、勤務時間の見直し等の問題もありますね。
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生勤務時間の問題は、医療もそうですが、他業界でも現在大きな問題となっている為、松下記念病院でも今後の展開に合わせて整備を行う必要があると考えています。
もりぐち健康ねっと編集長人材の面では松下記念病院のみに留まらず業界全体として改善すべき問題ですね。
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生そういった内部環境の整備が出来ていないと広く開かれた病院づくりは難しいと感じています。今後10年は特に内部の整備が重要です。
もりぐち健康ねっと編集長山根先生ご自身は日本全体レベルでの地域医療の現状と問題点についてはどのようにお考えですか?

日本全体レベルでの地域医療とその中での守口市

松下記念病院の院長 山根 哲郎先生日本の地域医療についての問題は山積みであると考えています。現在、地域医療構想というものが出来ており、地域の病床のコントロールまで国が行おうと進めています。これは非常に難しく、地域格差、各医療施設の基準の明確化等、多方面に問題が有る状況です。仮に大阪だけに目をやった場合でも、地域格差はもちろん存在します。病床数、人員数、公的医療機関の数等で差が出ています。その中で重要な事はやはり基準の明確化かと考えています。急性期の場合はここ、療養型の病院であればここと基準をクリアにすることで、よりスムーズな受け渡しを実現でき、患者さんも病院も納得して連携をとれるのではないでしょうか。
もりぐち健康ねっと編集長その中で守口市の地域医療の現状はどのように感じられますか?
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生レベルに対しては行政、医師会も積極的に活動されており、高いレベルにあると思います。反面、医療情報の啓蒙という点では物足りなさも感じます。正しい医療知識や情報をこちらからも発信することも重要であると考えていますし、医療を受ける側に理解してもらえる状況になることが重要です。
もりぐち健康ねっと編集長そういった面では我々も一翼を担っているわけですね。
医療機関の数などのハード面はどう感じられますか?
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生守口市に関しては医療機関の数としては問題ないと考えています。ただ、人員数や施設の面でバランスということに関しては改善する必要があるかと思います。中核となる病院は有りますし、診療所の数も充実していますが、その間の医療機関が少ない状況ですので、ピラミッド型というよりは砂時計型になっている状況です。
もりぐち健康ねっと編集長スムーズな受け渡しという面では改善が必要かと思いますが、すぐには改善できる問題ではなさそうですね。
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生その他として、医療費の高騰という問題もありますが、これは私達一病院単位での話だけではなく、社会全体としての問題でもありますし、また医療についての啓蒙活動もさらに行う必要があると考えています。しっかりとした啓蒙活動を行うことで、医療をうまく活用していただければと考えています。
もりぐち健康ねっと編集長啓蒙活動という点では、松下記念病院も医師会も行政も市民公開講座を積極的に開催されておられるので、市民の方や周辺地域の方も知る機会は多い印象です。やはり地元を愛し、地元を上手に活用していただきたいですね。
松下記念病院の院長 山根 哲郎先生地元を愛することで地域の医療レベルも上がりますし、それが、ご自身が利用する医療に返ってくると思います。是非地元を愛していただきたいと思います。
もりぐち健康ねっと編集長ありがとうございました。

松下記念病院の院長 山根先生ともりぐち健康ねっと編集長

以上、松下記念病院 院長 山根 哲郎先生ともりぐち健康ねっと編集長の大嶋との対談でした。

地域医療と一言で括っていても、そこには多くの問題があり、様々な角度で発展させていかなければならないなと感じました。

その中でも我々もりぐち健康ねっとが専門家の方々の正確な情報を発信し続けることも重要であると再確認もできました。

地域医療は専門家の方々とそれを受ける側の我々の2者が創りあげるものなのですね。

積極的に啓蒙活動の場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

山根先生ありがとうございました!

病院名 松下記念病院
所在地 〒570-8540 大阪府守口市外島町5−55
受付時間 【初診】8:00~12:00
【予約のある方】8:30~16:45
【予約以外の受診を希望の方】8:30~12:00
【診察予約なしで
時間指定なしの検査の受付】8:30~12:00
休診日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始
公式ホームページ http://phio.panasonic.co.jp/kinen/index.htm

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