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動脈硬化の原因と改善方法とは?様々な病気の原因になる動脈硬化について伺ってきました!【先生インタビュー】

time 2018/10/11

動脈硬化の原因と改善方法とは?様々な病気の原因になる動脈硬化について伺ってきました!【先生インタビュー】

編集長のタツです。

今回、「動脈硬化」について、
関西医科大学総合医療センター 血管外科 駒井 宏好先生に伺いました!

この記事の目次

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動脈硬化とは?

動脈硬化とは血管がどのような状態になっていることなのでしょうか?

関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生動脈硬化というのは、血管の内皮の傷んだところの内側に脂分や血の塊などの細胞が引っ付いて溜まっていくことで、段々と血管の壁が分厚くなり結果的に内側の血液の通り道が細くなってしまう状態のことを指します。
血管を傷める要因としては「血圧」、糖尿病の方は「血糖・コレステロール」が挙げられます。
血管の壁が分厚くなってしまうと、血管が硬くなったり、石灰化と呼ばれる状態を引き起こしたりしてしまいます。この石灰化というのは、先程お話した「傷んだ箇所にカルシウムが蓄積して起きること」を意味します。
もりぐち健康ねっと 編集長「動脈硬化」というと血管が細くなることをイメージしていたので、「血管自体が細くなるのではなく、血管の内側の空洞部分が狭くなり結果的に血液が通るところが細くなる」というのは意外でした。
一言で動脈硬化と言っても様々な種類や段階があるということですね。

動脈硬化が原因で起こりえる病気について教えてください。

関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生まず、人間が生きていく上で必要な、心臓、脳、腎臓などの臓器が正常に働くには血液が必要です。血液は酸素、栄養分を送り、代謝して不要なものを血液で運び出すという運搬する働きをします。
特に心臓については、そこの血流が悪くなると心筋梗塞と呼ばれる状態になり、心臓の筋肉が死んで動かなくなることが起き、また、脳であれば、脳の血管が詰まって脳卒中を発症することもあります。脳梗塞、脳出血といった病気もこれが原因です。
腎臓についても、動脈硬化性の腎不全があり、血管が悪くなると腎臓へ向かう血液が足りなくなり、腎臓の主な働きである尿を作って不要な物質を体外に排出するということが出来なくなります。
また、それが足に来た場合は、足の血管が詰まって足先が壊死する恐れもあります。

全て、動脈が閉塞して起こりうる症状と言えます。
そして、それらは、元はといえば「動脈硬化」が原因で起きているということです。

もりぐち健康ねっと 編集長特定の疾患が起きるということではなく、様々な、そして中には非常に重篤な病気をもたらす恐れが、動脈硬化にはあるということなのですね。

その中で、特に日本人に起きる可能性が高い病気はありますか?

関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生一般的に日本人の死因として挙げられる病気としては、1/3がガン、次いで心疾患、脳血管疾患と続きます。
これらのガン以外の疾患はもとを辿れば、動脈硬化に起因するもので、動脈硬化性の疾患としてまとめると、ガンに匹敵するほどの人数が毎年亡くなっていると言えます。
もりぐち健康ねっと 編集長そんな怖い動脈硬化の原因について伺います。
動脈硬化と関係のあるように思う、高血圧やその他の原因についてお聞かせください。

動脈硬化は何が原因で起こる?

動脈硬化と高血圧との関係、様々な原因について教えていただけないでしょうか。

関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生動脈硬化は一種の老化現象であるため、必ず起きるものではありますが、これを早めてしまう要因となるものが、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症(悪玉コレステロールや中性脂肪が多すぎる、あるいは善玉コレステロールが少なすぎるといった状態)」、そして、これらに加え、特に大きな要因となるのが「喫煙」です。
これらの要因が組み合わさって、動脈硬化を早めてしまいます。
もりぐち健康ねっと 編集長老化現象の一部ということは人間には避けられない現象なのでしょうか。
関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生それは人間が生きていく上では避けられませんね。
もりぐち健康ねっと 編集長ではやはり、できる限り動脈硬化の速度を緩めることが重要なのですね。
関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生動脈硬化の進行をできる限り抑え、進行してしまったとしても、日常の生活に支障をきたさない程度に抑えることで、健康で自立して生きてゆける期間、いわゆる健康寿命を伸ばせるように普段から心がけましょう。
もりぐち健康ねっと 編集長そうは言っても体内のことですので、動脈硬化はなかなか自覚症状がない病気であると言われることがありますが、それは本当ですか?

動脈硬化は気づきにくく自覚症状がないといわれていますが、本当でしょうか?

関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生動脈硬化が原因となって病気として現れるまでは、動脈硬化は脈々と進行しており、病気が出るまでは気づかないことも確かにあります。もっと言うと、本当は症状が出ているにも関わらず、年齢のせいにしてしまっている場合もあります。
動脈硬化自体はいつから始まるかというと、10歳から始まっているとも言われていますので、元気な20代、30代でも動脈硬化は徐々に進んでいると言われていますね。
そういう意味では、気付かずに進んでしまっている恐れもあります。
だからこそ、気付かないうちから意識して予防をしていくことが大切です。
もりぐち健康ねっと 編集長では、2018年10月21日に開催される血管検査イベント「TAKE ABI!」等を上手に活用して、日頃から自身の血管の状況を知っておく必要がありますね。

動脈硬化が進んでしまった場合に改善できる具体的な方法について伺います。
まず、動脈硬化は改善可能でしょうか。

動脈硬化を改善するには

動脈硬化を改善できる具体的な食べ物(油など)や生活習慣はあるのでしょうか?

関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生動脈硬化は一種の老化現象として捉えられている為、いわゆる若返りのようなことは難しいです。ただ、進行の速度をゆるめるということは可能ではあります。
もりぐち健康ねっと 編集長具体的な食べ物などはありますか?
関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生まずは、「カロリーを抑える」「脂分を摂りすぎない」。脂分を摂るのであれば肉類から摂るのではなく、魚から、特に青魚から積極的にとるようにしてください。日本人が欧米人よりも比較的動脈硬化が少ないと言われているのは、魚料理を沢山食べるからだと言われています。
あとは、「糖を摂りすぎない」「間食を控える」「食後2時間程度経過してから寝る」等の細かな注意点は多くあります。特に言うのであれば、「ジャンクフードを控える事」も重要です。ジャンクフードが人間の寿命を縮めているとも言われています。
生活習慣で言えば、適度な運動を心がけることですね。ジョギングをしたり、マラソンをしたり、ウエイトトレーニングを行うというレベルでなくても、一日30分程度の散歩を継続することで十分です。呼吸が乱れるほどの運動ではなく、歩いているとジワッと汗をかく程度の有酸素運動を毎日30分継続することで脂肪が燃焼します。
もりぐち健康ねっと 編集長青魚にはそのような効果があるのですね。ちなみに魚でも色々な種類の魚がありますが、何かオススメの魚はありますか?
関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生魚に含まれる脂の中でも『オメガ3』と呼ばれる脂は、悪玉コレステロール値を下げやすい物質ですので、同じコレステロール値が高い人でも、全員が全員悪いわけではなく、その中でのどれだけが悪玉で、どれだけが善玉でという割合のほうが重要だと言われることもあります。悪玉コレステロール値をできる限り下げて、善玉コレステロール値をむしろ上げてやるということに機能するのが、オメガ3と呼ばれる魚の脂です。
これはサバやサンマの青魚に多く含まれています。
もりぐち健康ねっと 編集長「食生活の見直し」、そして「生活習慣の改善」は、どのような病気に対しても有効なのですね。
ただ、そういったことに取り組むのが難しい方もいらっしゃると思います。そういった方が利用できる「動脈硬化を改善する薬」はありますか?

動脈硬化を改善する薬はあるのでしょうか?

関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生先程もお話したとおり、動脈硬化というのはあくまでも老化に伴って起きる現象であり、それが起因して種々の病気が現れるというものです。現在の日本の保険制度では予防的な投薬というのは認められておりません。逆に一旦、健康診断や検査で異常などが見られた場合で、必要と認められた場合においては薬を使用して、血糖を抑える薬、高血圧を抑える薬、血をサラサラにすると言われる薬を投薬しますが、これらは動脈硬化を予防すると言われています。
もりぐち健康ねっと 編集長あくまでも主目的は、認められた疾患に対して、症状を改善させるための投薬であり、副産物として動脈硬化の予防ということになるのですね。
関西医科大学総合医療センター 血管外科  駒井 宏好先生確かに薬は効果がありますし、効果があるので薬として成り立っているのですが、どんな薬にも副作用があり、どんな人にも効くわけではありません。隣の家の人が効いたからといって、その人にもらって飲むというようなことは絶対に避けるべきです。人に応じて処方しているため、全く反対の効果が出る場合もあるので、気を付けて飲んでいただきたいと思います。
もりぐち健康ねっと 編集長やはり薬に頼りすぎるのではなく、老化とともに起こる動脈硬化と向かい合い、日頃から食生活、生活習慣に気を配ることが非常に重要ということですね。ありがとうございました。

駒井 宏好先生ありがとうございました!

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病院名 関西医科大学総合医療センター
所在地 〒570-8507 大阪府守口市文園町10-15
受付時間 【初診】午前8:30~午前11:30
【再診】開門時(午前7:30)~午前11:30(特殊外来を除く)
休診日 日曜日、祝日、第二・第四土曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
公式ホームページ http://www.kmu.ac.jp/takii/index.html

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